AIツールを部署で試す前に|情シスに聞かれる5項目を63件で調べたら、7割が「確認できない」だった

こんな人向け:AIツールを業務で使いたいが、情シスに相談する前に何を確認すべきか分からない人

情報確認:2026年8月22日 料金・プラン内容は変更されることがあります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。 当サイトでは料金情報を90日ごとに再確認する運用にしています(確認方針)。

結論:こんな人にはこのAI

こんな人選ぶなら理由
とりあえず自分の担当業務で試したい学習利用の方針が明示されているツール63件中18件は公式サイトで方針を確認できた。うち10件は登録してすぐ使える
情シスに相談する予定がある5項目を先に埋めてから持ち込む聞かれることは決まっている。空欄のまま行くと差し戻される
本命のツールの方針が公式サイトに無い問い合わせて書面で取る「書いていない」は「使われない」ではない

比較表:どれが自分に合うか

AIツールを部署で試す前に|情シスに聞かれる5項目を63件で調べたら、7割が「確認できない」だった の比較表
ツール向いている人導入難易度利用者規模無料プラン料金
ChatGPTまずAIを業務で試したい会社員すぐ使える個人 / チーム / 中小企業 / 大企業無料プランあり複数プラン無料プランあり一部料金公開
Claudeすでに文字起こしの手段があり、要約の品質を上げたいすぐ使える個人 / チーム / 中小企業 / 大企業無料プランありプラン数は要確認無料プランあり一部料金公開
Nottaまず一人で試したい会社員すぐ使える個人 / チーム無料プランありプラン数は要確認無料プランあり料金公開
Microsoft 365 Copilotすでに Microsoft 365 を全社導入している企業管理者・情シスの対応が必要中小企業 / 大企業なしプラン数は要確認無料プランなし料金公開
YOMEL対面会議が残っている企業管理者・情シスの対応が必要中小企業 / 大企業なし個別見積無料プランなし料金非公開
KARAKURI GeNコールセンターを持つ企業管理者・情シスの対応が必要大企業なしプラン数は要確認無料プランなし料金公開

料金・機能は変動します。契約前に必ず各公式サイトで最新の条件をご確認ください。 評価の付け方は評価基準に掲載しています。

結論

AIツールを業務で使いたい、と情シスに相談したときに聞かれることは、だいたい決まっています。

  1. 法人契約できるか
  2. SSO(シングルサインオン)に対応しているか
  3. 監査ログは取れるか
  4. 入力したデータがAIの学習に使われるか
  5. データはどこに保管されるか

当サイトで扱う 63件のAIツールについて、この5項目を公式サイトで確認しました(2026年8月19〜22日時点)。結果はこうです。

確認項目確認できた確認できなかった
法人契約60件3件
SSO44件19件
監査ログ29件34件
入力データの学習利用18件45件
データの保管場所15件48件

一番聞かれる4番目が、いちばん見つかりません。 63件中45件、およそ7割で公式サイトから方針を確認できませんでした。

そして、調べていて意外だったのがここです。

個人で今日から使えるツールほど、学習利用の方針が公式サイトに書いてある。 情シスの対応が必要なツールほど、書いていない。

課題提起:相談の前に止まる

AIツールを業務で使いたいと思ったとき、多くの人はこう動きます。

  1. 良さそうなツールを見つける
  2. 無料プランで少し触ってみる
  3. 業務で使うために情シスに相談する
  4. 「そのツール、データはどう扱われるの?」と聞かれて答えられない

4番目で止まると、たいてい話はそこで終わります。持ち帰って調べ直し、次に相談するのは1週間後。その間に熱は冷めます。

聞かれることが決まっているなら、先に埋めてから行けば1往復で済みます。 問題は、埋めようとしても公式サイトに書いていないことがある、という点です。

5項目を63件で確認した結果

法人契約は、ほぼ問題にならない

63件中60件で法人契約の存在を確認できました。ここで詰まることはまずありません。

残る3件は、公式サイトで法人向けの契約形態を確認できなかったものです。

SSOは44件、監査ログは29件

SSOは44件で対応を確認できました。ただし上位プラン限定のケースが目立ちます。 当サイトのツールページには、例えば次のような但し書きを載せています。

SSO(SAML)・操作ログ・AI学習なしはエンタープライズプラン限定。請求書払いはビジネス以上

「対応している」と「いま検討している価格帯で使える」は別の話です。ここは各ツールページの注記まで見てください。

監査ログは29件。半数以上は公式サイトから判断できませんでした。

入力データの学習利用 — 18件しか明示していない

5項目のなかで、実務上いちばん重い項目です。そしていちばん情報がありません。

方針件数
学習に使わない14件
オプトアウトできる2件
学習に使う2件
公式サイトで確認できず45件

明示している18件のうち、「使わない」が14件、「オプトアウトできる」が2件。「使う」と明記していたのは2件だけでした。

データの保管場所は15件

国内保管が5件、選択できるものが8件、海外が2件。残る48件は確認できませんでした。

意外だった逆転

導入難易度別に、学習利用の方針を明示している割合を出すとこうなります。

導入難易度件数方針を明示割合
登録してすぐ使える17件11件65%
初期設定が要る18件3件17%
管理者・情シスの対応が必要28件4件14%

直感とは逆です。法人向けに売っている製品のほうが、学習利用の方針を公式サイトに書いていません。

理由は各社に確認していないので書きません。観察できるのは、個人向けにも売っているツールは規約や FAQ で方針を公開しており、法人向け専業のツールは営業資料や契約書のなかで説明する形になっている、という違いだけです。

実務上の意味ははっきりしています。 情シスに持ち込む前に自分で答えを埋められるのは、むしろ「今日から試せる」側のツールです。

では、どう動くか

5項目を先に埋める

相談に行く前に、この形で1枚にまとめてください。

項目状態出典
法人契約あり公式の料金ページ
SSOあり(エンタープライズ限定)同上
監査ログ確認できず
学習利用使わないと明記公式のセキュリティページ
保管場所国内同上

空欄があってもかまいません。 「調べたが公開情報では確認できなかった」と言えることが重要で、これは「調べていない」とはまったく違います。

「書いていない」を「使われない」と読み替えない

45件は方針が確認できなかっただけで、学習に使われると決まったわけではありません。同時に、使われないと決まったわけでもありません。

本命のツールがここに入るなら、問い合わせて書面で受け取ってください。 口頭の回答は社内で通りません。

1項目だけ見るなら、学習利用

規模が小さければ、SSOや監査ログの優先度は下がります。入力データの扱いだけは規模に関係なく効きます。 どこから手をつけるか迷ったら、ここです。

詰まった点・限界

「確認できず」は当サイトの調査の限界です

公式サイトを見て見つけられなかった、という意味です。営業資料、規約の別ページ、問い合わせ後に提示される資料に書かれている可能性はあります。

当サイトでは参照した公式ページのURLを各ツールページに記載しています。 判断の前に、そこから原文をたどってください。

プラン差を見落とさない

SSO・監査ログ・学習利用の設定は、上位プラン限定であることが少なくありません。 「対応している」という表示だけで進めると、見積もり段階で金額が跳ねます。

方針は変わります

今回の数字は2026年8月19〜22日時点のものです。各社の方針も、プランの構成も変わります。契約前には必ず公式サイトでご確認ください。

こういう人に向く / 向かない

役に立つ人

  • AIツールを業務で使いたいが、情シスへの相談で止まっている
  • 稟議や申請の書類を自分で書く必要がある人
  • 部署単位で小さく始めて、うまくいったら広げたい人

あまり役に立たない人

  • すでに全社でAI利用ルールが整備されている組織 — 確認先は社内文書です
  • 公開情報だけを入力して使い方を試したい人 — その段階なら5項目は後回しでかまいません

まとめ

  • 情シスに聞かれるのは法人契約 / SSO / 監査ログ / 学習利用 / 保管場所の5つ
  • 63件を調べたところ、学習利用は45件(約7割)で公式サイトから確認できなかった
  • 明示していた18件のうち、「使わない」14件、「オプトアウト可」2件、「使う」2件
  • 登録してすぐ使えるツールほど方針を公開しており、情シス案件のツールほど公開していない
  • 相談前に5項目を埋める。空欄は「調べたが確認できなかった」と書けばよい
  • 「書いていない」は「使われない」ではない。 本命なら書面で取る

各ツールの5項目と、確認に使った公式ページのURLは、下のツールカードから個別ページで確認できます。

各ツールの向き・不向き

ChatGPT

OpenAI

文章作成・要約・Excelの相談を1つの窓口で片づける

導入難易度
すぐ使えるアカウント登録だけで試せる
利用者規模
個人 / チーム / 中小企業 / 大企業
無料プラン
無料プランあり
料金
Free 無料 / Go(金額は公式料金ページの本文で確認できず)/ Plus 月額20ドル / Pro 月額200ドル / Business 1ユーザー月額25ドル(年払いなら20ドル・最低2ユーザー)/ Enterprise は要問い合わせ。2026年8月23日の 1ドル=158.965円 で換算すると Plus 約3,179円、Pro 約31,793円、Business 約3,974円(年払い約3,179円)。実際の請求額は決済時の為替と販売経路で変わる公式サイトで確認 / 2026-09-05 時点

こんな人に向いている

  • まずAIを業務で試したい会社員
  • 社内に展開する際、日本語の解説が多いほうがよい
  • 定型でない作業の相談相手が欲しい

こんな人には向かない

  • 音声の文字起こしを前提とした業務フローに単体で組み込みたい
  • 出力の確認工程を省きたい

無料プランで使い勝手を確認するChatGPT の公式サイトが開きます

ChatGPT の詳細(料金・法人要件・向き不向き)ChatGPT の代替

Claude

Anthropic

文字起こし済みのテキストを、そのまま配れる議事録の形に整える

導入難易度
すぐ使えるアカウント登録だけで試せる
利用者規模
個人 / チーム / 中小企業 / 大企業
無料プラン
無料プランあり
料金
Free 無料 / Pro 月額22ドル(年払いなら月あたり18ドル・年額220ドル)/ Max 5x 月額110ドル / Max 20x 月額220ドル / Team・Enterprise は要問い合わせ(Team Standard / Premium の金額は公式料金ページの本文で確認できず)。地域によって現地通貨で表示される場合があるため、実際の購入画面の金額を優先すること公式サイトで確認 / 2026-09-05 時点

こんな人に向いている

  • すでに文字起こしの手段があり、要約の品質を上げたい
  • 議事録以外(メール・資料読解・調査)にも同じ契約を使い回したい

こんな人には向かない

  • 音声から文字起こしまで任せたい(単体ではできない)
  • 会議への自動参加・自動録音が必要

無料プランで使い勝手を確認するClaude の公式サイトが開きます

Claude の詳細(料金・法人要件・向き不向き)Claude の代替

Notta

Notta株式会社 / 国内製品

Web会議の録音を自動で文字起こしし、議事録の下書きまで用意する

導入難易度
すぐ使えるアカウント登録だけで試せる
利用者規模
個人 / チーム
無料プラン
無料プランあり
料金
フリープランあり。公式の日本語料金ページの表示は プレミアム 月あたり1,185円(年額14,220円・税込・12ヶ月一括)、ビジネス 月あたり2,508円(年額30,096円・税込)。いずれも「40% OFF」の表示が付いた価格で、通常価格は同ページに併記されていない公式サイトで確認 / 2026-09-05 時点

こんな人に向いている

  • まず一人で試したい会社員
  • 会議が月に数本で、低コストに始めたい
  • 発言者ごとに分けた記録が欲しい

こんな人には向かない

  • 無料プランだけで実際の会議を回したい(1回3分の制限がある)
  • 閉域接続や監査ログなど大企業の情報統制要件がある

無料プランで使い勝手を確認するNotta の公式サイトが開きます

Notta の詳細(料金・法人要件・向き不向き)Notta の代替調査記事

Microsoft 365 Copilot

Microsoft

Excel・Word・Outlookの中で直接使え、コピー&貼り付けの往復をなくす

導入難易度
管理者・情シスの対応が必要法人契約や既存システムとの連携が前提
利用者規模
中小企業 / 大企業
無料プラン
なし
料金
公式の料金ページの表示は Microsoft 365 Copilot Business(単体アドオン)年払い月あたり2,698円 — **2026年7月1日〜12月31日のプロモーション価格で、通常価格は3,148円** — 月払いは3,778円 / Business Standard + Copilot 年払い月あたり3,523円(月払い4,228円)/ Business Premium + Copilot 年払い月あたり4,797円(月払い5,756円)。エンタープライズ向けの Microsoft 365 Copilot アドオンは年払い月あたり4,497円(月払い4,722円)。いずれも1ユーザー・税抜。Microsoft 365 / Office 365 法人プランの契約が前提公式サイトで確認 / 2026-09-05 時点

こんな人に向いている

  • すでに Microsoft 365 を全社導入している企業
  • Excel・Word 中心の業務が多い部門
  • 既存のアカウント管理・情報統制に乗せたい組織

こんな人には向かない

  • 個人の判断だけで今日から始めたい(Microsoft 365 の契約が前提)
  • 1ユーザーあたりの単価を抑えたい
  • 複雑な処理まで任せたい(数式は外部AIで作るほうが早い場合がある)

公式サイトで最新の料金を確認するMicrosoft 365 Copilot の公式サイトが開きます

Microsoft 365 Copilot の詳細(料金・法人要件・向き不向き)Microsoft 365 Copilot の代替

YOMEL

株式会社PKSHA Infinity / 国内製品

対面の会議もWeb会議もまとめて記録し、会議形式で使い分けずに済む

導入難易度
管理者・情シスの対応が必要法人契約や既存システムとの連携が前提
利用者規模
中小企業 / 大企業
無料プラン
なし
料金
非公開。席数とオプションによる個別見積非公開・要問い合わせ / 2026-09-05 時点

こんな人に向いている

  • 対面会議が残っている企業
  • 情報統制の要件がある中〜大規模組織
  • 導入実績を重視する部門

こんな人には向かない

  • 個人利用(法人向けのため想定外)
  • 料金を先に把握してから検討したい(非公開・個別見積)

公式サイトで詳細を確認するYOMEL の公式サイトが開きます

YOMEL の詳細(料金・法人要件・向き不向き)YOMEL の代替

KARAKURI GeN

カラクリ株式会社 / 国内製品

チャットだけでなく電話・後処理まで含めて応対業務全体を組み替える

導入難易度
管理者・情シスの対応が必要法人契約や既存システムとの連携が前提
利用者規模
大企業
無料プラン
なし
料金
初期費用はフェーズ別: Navigate 500,000円〜 / Execute 1,000,000円〜 / Autopilot 1,000,000円〜。システム利用料 月額400,000円〜 / コンテキストエンジニアリング 月額200,000円〜 / ナビゲーション設定 1件60円〜。公式ページに税込・税別の明記はない。Autopilot フェーズでは成果報酬・レベニューシェアが発生する場合がある公式サイトで確認 / 2026-09-05 時点

こんな人に向いている

  • コールセンターを持つ企業
  • FAQ整備の初期負担を減らしたい組織
  • 大手・自治体・金融の実績を重視する部門

こんな人には向かない

  • チャットボットだけを安く導入したい(プラットフォーム型で過剰になる)
  • 個人利用
  • 小さく始めて様子を見たい(料金非公開)

公式サイトで最新の料金を確認するKARAKURI GeN の公式サイトが開きます

KARAKURI GeN の詳細(料金・法人要件・向き不向き)KARAKURI GeN の代替

よくある質問

「確認できない」というのは、学習に使われるということですか?
違います。当サイトが公式サイトで方針を見つけられなかった、という意味です。営業資料や規約の別ページに書かれている可能性はあります。ただ、公開情報で確認できない以上、社内で説明する材料にはなりません。使うなら問い合わせて書面で取ってください。
個人アカウントで試すだけなら確認は不要ですか?
業務のデータを入れるなら必要です。会社の情報を扱う時点で、個人契約か法人契約かは関係なくなります。逆に、公開情報だけを入力して使い方を試すなら、この5項目は後回しでかまいません。
SSOや監査ログは、小さな会社でも必要ですか?
規模によります。人数が少なく、誰が使っているか把握できているなら、優先度は下がります。一方で入力データの学習利用は規模に関係なく効いてきます。5項目のうち1つだけ先に見るなら、そこです。
調査はいつ時点のものですか?
2026年8月19〜22日に各ツールの公式サイトを確認した結果です。方針は変わるため、契約前には必ず公式サイトでご確認ください。当サイトの各ツールページには、確認日と参照した公式ページのURLを記載しています。

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ケイ — AI Business Lab 運営
会社員の業務改善に絞って、AIツールの選定・比較を発信しています。 会議・経理・法務・電話対応など、業務ごとに「どのツールが向くか」を実務目線で整理します。