AIに入れたデータはどこの国にあるのか|「国内保管」を公式確認できたのは85件中6件

こんな人向け:セキュリティチェックシートの「データ保管場所」欄を埋める必要に迫られている人

情報確認:2026年8月30日 料金・プラン内容は変更されることがあります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。 当サイトでは料金情報を90日ごとに再確認する運用にしています(確認方針)。

「国内の会社だから国内にある」は推測です

セキュリティチェックシートの定番項目、データの保存場所。ここでよくある誤解が、提供元が日本企業なら、データも日本にあるだろうという推測です。

当サイトは掲載86件の法人要件を公式情報で調査しています。データ所在の結果はこうでした。

公表状況件数
日本国内保管と明記6件
保存先を選択できると明記10件
海外と明記2件
公式サイトに記載なし67件

8割は、公開情報では分かりません。 そして国内提供元でも記載がない製品は普通にあります。逆に、国内保管を明記している例には Notta・Rimo Voice(いずれも日本国内保管と明記)、エクサベース AI(「データ処理は国内サーバーで行われ」と明記)などがあり、明記していること自体がその製品の姿勢として選定材料になります。

「記載なし」の実務的な扱い方

記載なし=海外、でもありません。確定できないだけです。実務ではこう扱うのが誠実です。

  1. 自社の要件を先に確定する。 「国内必須」なのか「所在を把握できればよい」のか。ここが曖昧だと、全製品が検討不能に見えてしまいます
  2. 国内必須なら、明記のある6件+選択可の10件から候補を作る(絞り込みは/enterprise/の一覧が使えます)
  3. 把握でよいなら、候補に「保存先の国・リージョンはどこですか。選択できますか」を文面で確認する。回答は書面で残す

聞き方はこの一文で足ります。「本サービスに入力したデータの保存先の国・リージョンと、変更可否を教えてください。」

保存場所と学習利用は別の質問

チェックシートを埋めるときに混ざりやすいのが、保存場所と学習利用です。国内に保存されていても学習に使われるなら問題ですし、学習に使われなくても保存場所の要件は別に残ります。2つは独立した質問として、両方の回答を取ってください。当サイトの各ツールページは、この2項目を別の行として(確認日・出典つきで)載せています。

まとめ

  • 国内保管の公式明記は6/86件、選択可10件、記載なし67件
  • 「国内企業=国内保管」は推測。明記の有無を選定材料にする
  • 先に決めるのは自社の要件(国内必須か、把握で足りるか)
  • 保存場所と学習利用は独立した2つの質問。両方を書面で確認する

チェックシート対応で候補が絞れなくなったら、要件を添えてご相談ください(選定・比較の範囲で対応します)。

よくある質問

海外保管だと使ってはいけないのですか?
一律にだめという話ではなく、組織の方針と扱うデータの種類によります。金融・医療・公共など国内保管を要件にする業界がある一方、多くの会社では「どこにあるか把握していること」自体が要件です。まず自社の要件がどちらなのかを確定させてください。
「選択できる」とはどういう意味ですか?
保存先の国・リージョンを契約や設定で選べる形です。当サイトの調査では10件で確認できました。たとえばMicrosoft 365 Copilotはデータ所在地の指定に関する仕組み(Advanced Data Residency等)の対象、Claudeは米国内での推論を選べる旨がEnterprise条件で確認できています。

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